日本一の花街で酔う
案内人と決める「日本一」は?回答総数1万7849人
1位 先斗町(京都) 7224人
2位 神楽坂(東京) 5261人
3位 浅草(東京) 3170人
4位 祇園東(京都) 3024人
5位 金沢 2890人
6位 博多(福岡) 2650人
7位 北新地(大阪) 2608人
8位 祇園甲部(京都) 2447人
9位 札幌 2170人
10位 向島(東京) 1611人
アンケートは、中尾彬(俳優)さんと編集部で候補を選び、朝日新聞の会員サービス「アスパラクラブ」のホームページで実施しました。(複数回答)
宿場町や門前町、波止場など、人のにぎわいとともに生まれた歓楽街。あでやかな女性たちが、唄や踊りなど芸事を中心に接客する「花街」。時を超え、今も残る全国の花街から選ばれたのは先斗町。京都は五つの票が割れたものの、2位神楽坂を大きくリード。その神楽坂に浅草、向島と東京勢も人気を集めた。「唄、舞、踊りなどを楽しみ、小粋に遊べる」(70代男性)、「風情ある大人の遊び場」(50代男性)、「古き良き日本を味わえる」(50代男性)など、夢やあこがれ、ノスタルジーを感じるという声が多数。
日本人の情感、学べる場所
今週の案内人 俳優 中尾 彬さん
生まれ育った千葉の木更津は漁師の街。花街もにぎやかで、遊ぶ場所が少なかった高校時代、お金をためては友人と繰り出しました。当時は木更津にも芸者さんが300人ぐらいいました。
役者になってからは、京都に行くたび祇園に向かいます。舞妓さんが畳半畳で舞う京舞の優雅さ。「一見さんお断り」のお茶屋では、私が遊んでも請求書は紹介者にまわるんですね。祇園にはそんな仕組みが今も残っています。
小京都金沢もいい。京の雅に加え、ろうそくを立て鼓を打って舞う武士文化の雰囲気。芸者さんの気質は、街の雰囲気を映します。それぞれの花街で、違いを楽しむのもいいですね。
以外かもしれませんが、花街はどこも洋食がうまいんです。カニコロッケにビーフシチュ−。だんな衆が「あそこはうまい」なんて言うと芸者さんたちも出前を取る。コックさんも張り切って作るんでしょう。
芸者遊びは敷居が高いものじゃない。時間がゆったり流れるので、最初はまどろっこしいいかもしれません。でも、その雰囲気や、あんどんの明かりの暖かさなんかを楽しめばいい。芸者さんは帯の柄一つにしても季節を感じさせてくれます。日本人が持つ情感やおしゃれを、芸者遊びは教えてくれるんです。
私は、京都の友達に先斗町へ連れて行かれたことがあります。
後にも先にも花街での遊びはこの一度だけでした。
「何か落ち着かないうちに宴席が終わった」というのが、正直な感想です。
支払いはえらく高かったことを覚えています。
勿論、友達が払いましたが。
以下、京都を題材にした花街の記事をご紹介致します。
芸と歴史と進取の気風
京都のほぼ中心、三条から四条の間に、鴨川の右岸に沿って細い石畳路地が500メートルほど続く。
レストランやバー、土産物店も立ち並び、一日中観光客でnigiau
先斗町に、花街らしい色が差すのは夕刻から。紅殻格子に囲まれたお茶屋の看板に灯がともり、日本髪に鮮やかな着物姿の舞妓、芸妓がそれぞれのお座敷へ急ぐ。古い邦画の一シーンのようだ。
どこか明るい響きのこの地名、由来はポルトガル語の「先(ポント)」「橋(ポントス)」など諸説ある。町の起源は17世紀、町人文化が花開いた元禄時代の直前らしい。現在、お茶屋32件、芸妓・舞妓計56人を擁する。
京都の花街は先斗町のほか、祇園に二つ、上七軒、宮川町の五つ。それぞれ花を競い合う。
先斗町の魅力は進取の気風だという。お茶屋「丹米」の女将、樋口英子さん(80)は「先斗町の『鴨川をどり』は踊りだけでなく芝居風のものも取り入れています。オーケストラと一緒にやったり電気三味線を使ったり。規模の大きい祇園さんに負けんようにいう思いがあつたんやろうか」と話す。
お茶屋の中はいったいどうなっているのだろう。1866年創業の「井雪」におじゃました。
打ち水された玄関から、磨き上げられた階段を上がる。2階の和室には掛け軸が下がり、花が生けられている。高級旅館のような雰囲気だ。芸を見せるため、隅にも電灯が多めに下がり、びょうぶが立てられている。「一見さんお断りといっても、高飛車とかいけずとかいうことはないんですよ。身元やご趣味。好きな遊びをようぞんじているからこそ、心からくつろいでいただけるお座敷をご用意できる。おなじみさんとは何代ものおつきあいをさせてもらっています」(女将の中西超子さん)
近年、舞妓、芸妓への門戸は開かれてきている。芸妓の亜弥さん((36)は、大学卒業後いったん就職したものの、幼い頃からのあこがれが忘れられず、この世界に飛び込んだという。デビューは
26歳だ。「しきたりなどの厳しい面もありますが、芸を磨き、がんばれば認めてくれる世界です」
ではどんなタイプが向いているのか?先斗町お茶屋営業組合の取締で「松本」の女将、岸本要子(60)さんに聞いてみた。
「明るいのがよろしね。しゃべりすぎてもあきませんので適当にね。今年は舞妓さんも増えましてな。最近は、こういう世界もええなと分かってもろうてきたんですやろか。女一人が自分で生きられる世界やからね」 (友澤和子)
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